プッチーニ:「ラ・ボエーム」


2015.08.17

プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」を弾く機会に恵まれそうです。
オペラは今まで何回か観てきたものの、そんなに詳しくない上、ラ・ボエームは実は観たことがありません。オペラ自体も演奏するのが今回初ということになります。歌や演技と合わせるという点では、シンフォニーとはまた違った集中力やバランス感覚が要求されるんだと思います。「ラ・ボエーム」はプッチーニのオペラの中でもとりわけ上演される機会があるということなので、観客側も何度も上質な演奏を見聞きしていることが推測され、ちょっと気合を入れて勉強していかなければなと思っています。

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ボローニャ歌劇場フィルハーモニー


2014.09.24

ボローニャ歌劇場フィルハーモニー
「オール・プッチーニ・プログラム」
オーチャード・ホール

指揮:吉田裕史
ソプラノ:アンヌンツィアータ・マリア・サントディロッコ
メゾソプラノ:アントネッラ・コライアンニ
テノール:アントニオ・デ・パルマ
バリトン:マルツィオ・ジョッシ
テノール:倉石真

===
歌劇<蝶々婦人>よりハイライト
歌劇<エドガール>より「この愛を、俺の恥を」
歌劇<マノン・レスコー>より「マドリガル」
歌劇<トスカ>より「妙なる調和」
歌劇<トスカ>より「マリオ!マリオ!マリオ!」
歌劇<マノン・レスコー>より第3幕への間奏曲
歌劇<ジャンニ・スキッキ>より「あぁ、勝利だ、勝ったぞ!」
歌劇<トゥーランドット>より「氷のような姫君の心も」
歌劇<トゥーランドット>より「誰も寝てはならぬ」
===

今年、指揮者の吉田裕史さんがボローニャ歌劇場フィルハーモニーの芸術監督に就任したということでの凱旋公演。プッチーニの有名曲を演奏するという企画でした。今回は司会つきで途中途中で、指揮者やソリスト、メンバーの話も聞くという構成になっていました。オペラには疎いので蝶々婦人とトゥーランドット「誰も寝てはならぬ」ぐらいしか知りませんでしたが、ソリストの歌声が混ざると、オーケストラのみの曲にはないパワーや独特の響きがあり、新鮮で楽しめました。ソプラノの人は小柄だったんですが、物凄く響く声を出していて、どういう秘訣が隠されているんだろうかと気になりましたね。

ウィーン国立歌劇場 日本公演 2012 「サロメ」


2012.10.19

ウィーン国立歌劇場 日本公演 2012

R.シュトラウス:<<サロメ>>

指揮:ペーター・シュナイダー
演出:ボレスラフ・バルロク
美術:ユルゲン・ローゼ

ヘロデ:ルドルフ・シャシンク(体調不良により、誰かに変更。メモしてなかった。。。)
ヘロディアス:イリス・フェルミリオン
サロメ:グン=ブリット・バークミン
ヨカナーン:マルクス・マルカルト
ナラボート:ヘルベルト・リッペルト
小姓:ウルリケ・ヘルツェル



ウィーン国立歌劇場のオペラを観にいってきました。
今年は、「サロメ」「フィガロの結婚」「アンナ・ボレーナ」が演目にあったのですが、一番内容が衝撃的で音楽も複雑そうなR.シュトラウスの「サロメ」を選択。

さて、この「サロメ」、王女サロメが地下に幽閉された聖者ヨカナーンに欲情し、拒絶するヨカナーンを自分のものにするため、ヨカナーンを殺してその首に手に入れるという、なかなか狂ったようなストーリー。R.シュトラウスの音楽がまた素晴らしく、情景や感情を精細にあらわしていました。サロメの妖艶な踊りや仕草、狂喜の歌声もゾクゾクするものでした。また、この難曲もウィーン国立歌劇場管弦楽団の手にかかれば余裕を感じさせるような演奏になっており、今回フランツ・ウェルザー・メストの代役を努めたペーター・シュナイダーも立派に仕事をやりとげたという感じでした。お値段が高すぎて、なかなかオペラは鑑賞できませんが、やはりたまには最高峰の芸術を自分の五感で体感する必要があるなと感じた次第です。



theme : クラシック
genre : 音楽

東京・春・音楽祭 ワーグナー:パルジファル


2010.04.04

東京・春・音楽祭
-東京のオペラの森2010-

東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.1
ワーグナー:舞台申請祝典劇 《パルジファル》

指揮:ウルフ・シルマー

パルジファル:ブルクハルト・フリッツ
クンドリ:ミヒャエラ・シュスター
アムフォルタス(聖杯王):フランツ・グルントヘーバー
グルネマンツ:ペーター・ローズ
クリングゾル:シム・インスン
ティトゥレル:小鉄和広

聖杯騎士:渡邉澄晃、山下浩司
侍童:岩田真奈、小林由佳、片寄純也、加藤太朗
魔法の乙女たち:藤田美奈子、坂井田真実子、田村由貴絵、中島寿美枝、渡邊 史、吉田 静
アルトの声:富岡明子
管弦楽:NHK交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ
児童合唱:東京少年少女合唱隊
合唱指揮:ロベルト・ガッビアーニ
音楽コーチ:イェンドリック・シュプリンガー

==

ワーグナーのラストオペラ、パルジファルを見てきました。
バイロイトでの上演を想定した曲のつくり、神聖なため幕間の拍手禁止など、結構面白い逸話のつきないオペラのようですが、曲も大変よく、ストーリーもある程度はわかりやすい(理解はできませんでしたが)ため、大変楽しめました。ソロはもちろんのこと、コーラスもものすごく上手くて素晴らしかったです。圧倒的なエネルギーと響き。舞台裏の遠く(天)から届くような合唱の神聖な美しさ。やはり人間の歌声は偉大ですね


 今回は、オペラの劇はなく、演奏会形式というのは少し残念に思いましたが、逆に変な劇がないほうが音楽に集中できるし、ストーリーも想像で楽しめるのかもしれないと思いました。しかし、人間の声はあんなに響くものなのかというほどの声量、気持ちいいですね。オペラは本当に人間の能力の凄さを思い知らされます。ソリストではクンドリが特に凄く良かったです。叫ぶところは遠く離れた私まで振動が伝わったかもしれないほどの迫力でした。人間の身体自体が振動体となっているんでしょうね。チェロを弾くときも自分が振動体になる意識が重要なのではないか、と少し良いヒントを貰ったかもしれません。


 圧巻だったのが、2幕のパルジファルを乙女達が誘惑する箇所。さっそうと魔法の乙女達と女性コーラスが登場し、畳み掛けるように言葉を放つことで、パルジファルに攻められた城の混乱と、恋人を倒された乙女達の怒りを表現し、その後はパルジファルを甘い言葉(歌声)でこれでもかと誘惑していく部分なども、甘く、お花畑的なふわふわした音楽とマッチして、その場にいるような錯覚を覚えるほどの緻密な音楽表現。ワーグナーの作曲の凄さを一番感じた場面です。

 しかし、あんなにモテモテだと普通の男なら確実に骨抜きにされると思うのですが、パルジファルは目覚めて、それを跳ねつけるわけで、色々と考えさせられる劇でした。何故かといいますと、作ったワーグナー自体が、自己中・自信家とやたら評判の悪い上、女性関係も奔放、不倫・略奪婚までしていたようですので、そういう作曲家がこういう神の化身ような純真・禁欲・自然主義的な主人公により救済される物語を晩年に書いたというのは意味深いなと思います。結局、彼自体はそういう色々な欲を満たし、大きな名声を得て、自分のための劇場をつくり、偉大な作品を残すような成功をおさめても、満足を得られなかったのかもしれません。


 パルジファルを誘惑する魔女クンドリはキリストを笑ってしまい、呪われた身となり、そのため絶大な魅力によって、男達を自分の虜にしてしまう能力をもっており、虜にした瞬間に笑ってしまうためか、それにより呪いは解かれず、さらに絶望していくという女性。キリストをずっと探し続け、パルジファルにキリストの姿を見たとたん、救済されたいがため一体となることを望むが、パルジファル曰く救済とはその要求を拒まれ、断罪されることであるという。


 絶望しているものの救済されていない2幕では、「アー!、アー!」と少し歌う感じで、エネルギーの上昇を伴うようなクンドリの独白が始まりますが、救済後は絶望し疲れきったような 「アァァ…、アァァ・・・」と呻くだけでエネルギーは下降する一方になっており、その呻き後は全然喋らず、もちろん2幕までのような笑いも嘆きもなく、ただ涙を流すという変化がありました。(笑う行為と反対)
 一見すると、どちらかというと3幕の救済後のほうがクンドリは救われていない感じがするのですが、ワーグナーはそういう普通の人間的な絶望を感じられることを、救いと捉えたのかもしれないですね。ともかく色々な面で全く理解はできなかったので、完全にストーリーを把握して、人生経験を積まないと見えないものがあるのかもと思いました。


 クンドリの虜となり、皆の期待を裏切った聖杯王も義務を果たせぬ苦しみのため永遠の眠りを望み、そのクンドリもキリストに会いたいがため永遠の眠りを望むが、しかし救済後はどちらもむしろ眠りから覚めてしまうという謎賭けのような設定も考えさせられます。



 ちなみにこの音楽祭の動画がリンク先に公開されてます。期間限定のようですが、 小菅 優さんの演奏があったりかなりお得な感じです。「パルジファル」の動画もありますが、こちらは音声のみです。全部でおそらく3時間近くあるため、聴きとおすのは困難でしょう。

 その中から抜粋するならば是非2幕(17:00)からの女性コーラスによる畳みかけるような誘惑のシーンをきいていただきたいです。ここは劇のほうが面白いと思いますが、音楽だけでも凄いエネルギーと表現です。もちろん、その後のクンドリの誘惑がメインだとは思いますので、そちらもどうぞ。


 有名な?1幕の序曲や、1幕のラストにかけての聖杯儀式(特に一番最後の男性コーラスと女性コーラスの移り変わりが美しすぎる)、クリングゾルの魔法を解き城が崩壊する2幕ラスト。そして、3幕の聖杯の儀式のアムフォルタスの苦悩と、騎士団(男性コーラス)によるアムフォルタスへの責め、その後パルジファルが新たな聖杯王となり、ラストにかけておなじみの美しいテーマとともに、最後の静寂に帰する場面など、音楽の効果が特に素晴らしい箇所も是非聴いてみて下さい。

魔女は最後は人間にトドメをさされる、といいたかったんでしょうか

(2007/12/02のエントリ)

オーチャードまで、レニングラード国立歌劇場のオペラ観にいってきました。
初オペラ、しかもカルメンとあって半年前から楽しみにしてました。
去年は第九が物足りなかったんですが、オペラは視覚効果もあって、大変楽しめました。
(曲が聴きやすく、ストーリーが良いカルメンだったのもあるんでしょうが)
なんにせよ、一年に一回くらいはオペラを観にいきたいと思うようになりました。

歌、動き、物語、背景。
音を基にしたそれらの調和の心地よさといったらありません。
特にホセの元恋人ミカエラ役が良かった。
カルメンに誘惑され山賊となったホセを、故郷へ連れ戻そうとするときのあの声。
身震いするほどでした。
しかし、スペインが舞台らしく、男女ともに情熱的なアプローチの数々。
演劇とはいえ、現実にあれぐらいやってんのかなと思うと、
スペインに生まれなくて良かったと心底思います。

印象に残っている場面として第3幕だったかに、2人の女がタロットカードで未来を占う場面があります。
(カルメンも同様にカードで占い自分の死を予感してしまう、つまり物語の先をあらかじめ見せてしまうという重要な場面でもあります)
古今東西問わず、女というものは占いが好きなもんなんだなと思いながら興味深く見てました。
内容といえば、やっぱりこれも永遠に変わらない願望なんでしょうか、
「若くてカッコよくて金持ちの旦那が、
さっと現れて私をどこかへ連れ去ってくれて、
私はまるでお姫様。毎日愛されていて、幸福な日々。
でも、旦那が死んでしまった。よしっ、遺産はいただき!
金!!・・・愛。ばら色の未来!」
という感じのもの。
「金!!」という時の快活な声色と、「・・・愛。」という時のアマーイ声色のギャップが上手くて、怖いぐらいでした。
きっと笑うところなんでしょうけど、妙に笑えないところでした・・・。


演奏で一番印象に残ったのは、やっぱり第3幕前の間奏曲。
フルートのソロが本当に美しい音楽ですが、
学生時代にこのソロ部分を頻繁に弾いていたフルート吹きがいて、
その思い出とついダブって、目頭が少し熱くなってしまいました。
思い出は美化されるといいますが、最近それをよく実感しています。

*ひさびさにサン・サーンスの3番「オルガン付」の第1部後半の緩徐楽章を聴いています。
なんと甘美で暖かい音楽でしょうか。
オルガンの音色の暖かさと、弦の繊細で柔らかな音色が見事に調和しています。
この楽章を生んだだけでもサン・サーンスは永遠に人類に愛されるでしょう。
人生の最後は苦痛でなく、こんな音楽が耳元で囁いてくれたら・・・そう思います。
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ふじいよ

Author:ふじいよ
ソフトウェアエンジニア・ITコンサルタント・個人投資家・資産運用アドバイザー・チェリスト


音楽が主な趣味で、楽器はチェロとピアノを弾きます。ジャンルは主にクラシックで、チェロはオーケストラなどでよく弾いてます。他に登山(百名山巡り)・美術館・スパ温泉巡り・ヨガなどが近年のマイブーム。いろいろ手広くやってる自由人です。


専門はIT屋さんですが、長年やっている投資(資産運用)のほうも順調で、7年連続でトータルでマイナスになったことはありません。

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