ビジョナリー・カンパニー



ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

長期的に反映しているエクセレント・カンパニーの本質を探った本。そのような超優良会社にとって最も重要なことは、会社の基本理念であるという。理念や会社の目的が明確で、長期的に不変であり、また社会にとって受け入れられるものであり、その基本理念だけは一貫して維持し続け、それ以外はどんどん変化させていき、社会や市場に対応できた企業が長期的に反映しやすいということのようだ。初版が1995年だから、この原則がインターネットが普及し、市場もグローバル化が進み、地理的制約等が少なくなった現代でも経済的観点で通用するのかは不明だが、少なくとも会社というものの存在意義を問う意味では、基本理念・経営理念というのは非常に重要なことは変わらないことは確かだろう。
スポンサーサイト

ミラーニューロンの発見



ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

他人(や物体)の活動によって活性化する鏡のようなニューロンの話。人間の社会的な性質や、成長と大きくかかわっていると考えられている神経細胞の解説書。人は模倣によって成長するというのは、なんとなく暗黙の了解として広く知られているように思えるが、それ以外にも感情の伝達や、物事の判断など、我々が活動していく上で活躍しているものであり、新鮮えありつつも身近に感じられる内容だと思う。人間は本能的に他人の影響からは逃れられないということなのだろうから、オリジナリティとか個性とかそういう点で深く悩む必要はないのではないかとも。

ドラッカー「イノベーションと企業家精神」



イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集)

いわゆる企業家というとベンチャーのことを思い浮かべるかもしれないが、本書は大企業におけるイノベーションにも言及されている。新しいアイデアをはじめに実現させようとするのはベンチャーなどかもしれないが、リスクを取りにくい大企業においても、イノベーションたるアイデアを実現して普及させることは可能だということだ。問題は変化にどれだけ対応する体制・意識になっているかであって、ある程度の規模になるとマネジメントもチームになる必要性が述べられている。また、予想外に成功してしまったときに、それを伸ばさず潰してしまうようなマインドも問題であり、実際マネジメントの思い通りに世の中やユーザが動くとは限らないということを念頭において対応しなければならない。

ブルーオーシャン戦略



[新版]ブルー・オーシャン戦略―――競争のない世界を創造する (Harvard Business Review Press)

競争が激しく消耗戦と低利益を強いられるレッド・オーシャンではない、競争が少なく利益を得られるビジネス領域(ブルー・オーシャン)を探索・創造するための戦略や方法について記載されている。この本は売れすぎたためか、レッド・オーシャンやブルー・オーシャンは普通にビジネス用語として使われるようになっているように思う。ただ、どの企業もブルー・オーシャンを開拓したいというのに変わりない。情報も技術すぐにグローバルに伝わりやすい現代においては、ある領域で先手を打ち勝ち残った独占・寡占的な地位を得た企業以外は、どうしてもレッド・オーシャンの中に取り込まれてしまうのではないかとも思える。

モモを再読


ミヒャエル・エンデのモモを再読した。児童でも読める時間をテーマにしたお話しなのだが、資本主義の社会を揶揄しているような面があり、誰でも何らか考えさせられるものがあるとは思う。モモの中のように時間貯蓄銀行の行員にせっかく節約した時間を奪われるわけではないのだけれど、無駄だと思えるような行為がいかに社会全体にとっても、個人にとっても大事なのかということを認識させられる。かといって、一定の金や成功なしに幸福になれるような人間はそういないだろうし、社会全体として豊かになったり便利になったりしている点はあるので、資本主義とか競争社会を否定するわけにもいかない。どこかバランス感覚を持ちながらも、人間らしさは失わず、そして本質を追及する姿勢が重要なのではないかと感じた。
最近の記事
カテゴリー
プロフィール

ふじいよ

Author:ふじいよ
ソフトウェアエンジニア・ITコンサルタント・個人投資家・資産運用アドバイザー・チェリスト


音楽が主な趣味で、楽器はチェロとピアノを弾きます。ジャンルは主にクラシックで、チェロはオーケストラなどでよく弾いてます。他に登山(百名山巡り)・美術館・スパ温泉巡り・ヨガなどが近年のマイブーム。いろいろ手広くやってる自由人です。


専門はIT屋さんですが、長年やっている投資(資産運用)のほうも順調で、6、7年連続でトータルでマイナスになったことはありません。

FC2カウンター
ブログ内検索
リンク
  1. 無料アクセス解析