バックコーラスの歌姫たち



バックコーラスの歌姫たち [DVD]

バックコーラスの名シンガー達にフォーカスを当てたドキュメンタリー。
洋楽界におけるバックコーラスの歌の上手さは言わずもがなで、私自身もライブでソロで歌っている人より上手いのではないかと思うことがしばしばだったが、そのパフォーマンスの高さに対して、実際にはかなり見返りが少ないようだ。そして幾ら歌が上手だからといっても、ソロになれたり、ソロで成功したりする人は一握りに限られるという。実力が高い人は幾らでもいるため、常にチャンスをものにする勇気や、自分の個性を押し出す強さ、売り込みに駆け引き、時の運など、あらゆる要素をものにした者だけがスターになれる。しかし、バックコーラスという仕事の特性上、そういった押しの強さ、個性のアピールなどは身に付きにくくなるようだ。

トップクラスのバックコーラスシンガーでさえ、生活の安定と音楽を続けるために、コーラスの他に別の仕事をかけもちし、なんとか食いつないでいる状況で、しかも近年は多重録音などの環境も整っているし、予算の関係上、コーラスの仕事はどんどんなくなっているとのこと。経済的になかなか大変な職業のようだが、ソロとは違う「調和」、合わせて歌う喜びに魅了されて続ける人もいるようだ。印象的なメロディー、つい口ずさんでしまうのは、コーラスの部分というのも確かに頷けるところはある。掛け合いとか、調和(ハーモニー)とか、社会動物である人間らしい音楽を表現する上でも、やはり重要なパートなのだと思う。しかし、歌声の表現力は筆舌に尽くしがたいものがあり、音楽好きなら、単純に歌を聴くだけでも楽しめると思う。




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奇跡のシンフォニー



奇跡のシンフォニー

児童養護施設に預けられていた身寄りのない主人公は、幼いころから心のどこかで両親に会えると信じて、月を見て思いを馳せる毎日だった。ある日、音に導かれるままに外の世界へ飛び出し、奇跡的な偶然の連続と、主人公の天才的な音楽の才能のお陰で、最後には夢が叶うというお話。

実際ストーリーだけ考えれば、突っ込みどころ満載なのだけれど、音楽映画だけあって音楽や音の扱いが上手ければ、人を感動させることはできるということがよくわかる作品。音楽好きであれば、ストーリーに賛否両論あれ、それなりに楽しめることは間違いないと思う。奇跡のシンフォニーという日本版のタイトルだが、シンフォニーといってもクラシック音楽のみというわけでもなく、自然音も含め、色々なジャンルの要素が混じった音が聞こえてくる。世界がいかに音で満たされているかを気づかせてくれるだろう。

ただ、少年がギターを弾いたこともないのに、いきなりタッピング奏法の超絶技巧でギターを弾きこなしたり、ちょっとドレミを習ったら環境音に基づいて作曲を始めたり、ピアノに触っただけでパイプオルガンを鮮やかに弾きこなしてジュリアード音楽院に入ったりと怖いものなし。さらには父親のロック(ギター)、母親のクラシック(チェロ)が合わさった壮大な狂詩曲を作曲を習い始めて1年にも満たないような少年が作曲し、それをジュリアードの教師たちが推薦し、いきなり野外演奏会で本人が直接指揮まで行うという荒唐無稽すぎる設定はさすがにどうかとは思った。




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アンコール!!



アンコール!! [DVD]

Song for Marionを鑑賞。老人合唱団の映画。
合唱を最近はじめた影響でチョイスしてみたが、非常にいい映画だった。気難しい頑固者老人アーサーと、趣味で老人ばかりの合唱団に所属する妻マリオンは性格や考え方が違えども、老年になってもお互いに愛情を注ぎあう理想的な?夫婦。病弱なマリオンは死の直前に、合唱団でソロとしてアーサーへ向けた曲を歌う。合唱に否定的だったアーサーは妻の死の後に、次第に合唱団の中で歌うようになる。息子と長年うまくいかない関係が続き、マリオンの死で決定的に決裂していたが、コンクールの本大会で妻や息子への歌を歌うことで和解していくというような流れ。

超絶に合唱団が上手いわけでも、ソロが上手いわけでもないところが、この映画のよりアットホームで親しみやすく感じさせるところかもしれない。実際のところ、背景のストーリーを知っているからこそ、その歌詞の意味や、ちょっとたどたどしい歌も逆に心に響く。音楽はやはり音程の良さとか、そういう細かいところで感動するものではないんだなと思わせる一作。歌は楽器よりも、よりダイレクトに個人そのものを表せるところが素晴らしいなと思う。




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美女と野獣


映画「美女と野獣」の鑑賞へ。
ディズニーの有名物語だけれど、観たのは初めて。アラン・メンケンの曲自体は数曲オーケストラで弾いたことがあり、曲自体は知っている。全体的にミュージカル風で、野獣の城周辺はほとんどCGという作り。その分、お伽噺のような世界観をスムーズに楽しめた。やはり音楽がいい。ベートーヴェンの田園1楽章に似ているような。この物語のタイトルが「野獣と美女」だったら、意外とコケてたのかもとか余計なことまで考えていた。でも、ネーミングは大事。



パイレーツ・ロック



パイレーツ・ロック

60sに放送規制を受けていたロックの曲を船の上から流し続ける海賊ラジオ局の映画。個性的なDJ達が集まって、船の上でやりたいようにやって、遊んでいるだけとも言えるが、映画ならではの非日常感を求める人や、既存の社会の枠に収まっていて不満を募らせているような人には一種の刺激にはなるのかもしれない。ロックといっても往年の名曲が流れるだけで、生演奏やライヴ演奏の迫力など音楽の神髄を追及・提示しようとする映画ではないため、音楽映画として捉えるとイマイチというのが個人的な感想。ロックものといいつつも、途中エルガーのニムロッドが挿入されたりしている。シリアスなシーンにロックはそぐわないという監督の判断なのか。



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Author:ふじよん
自由と芸術を愛している投資家。より公平で平和な、個々人が能力を発揮でき、かつ持続可能な世界をいかに作っていくか、そういうことを最近はよく考えます。昔はお金を蔑視した低欲望人間でしたが、今はマネーのこと含め多様な知識を身に着け、一般水準以上の生活はできています。そういった知識を普及することで、より皆が幸福・自由になれることにも貢献できたらと思います。

ソフトウェアエンジニア(プログラマ)・ITコンサルタント・SE・個人投資家・資産運用アドバイザ・マネーコンサルタント・チェリスト・LineLiver・WEBライター・陸マイラー etc


音楽が主な趣味で、楽器はチェロとピアノを弾きます。チェロはオーケストラなどでエキストラ(賛助)としてよく弾いてます。チェロは不定期ですが指導も。他に登山(百名山登山)・美術館巡り・スパ温泉巡り・ヨガ・合唱などが近年のマイブーム。いろいろ手広くやってる自由人です。


プログラム依頼・IT/マネーコンサルタント業務・チェロレッスン・エキストラ依頼など、お仕事の依頼があれば以下まで。受けられるかは内容次第です。

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