カントロフ「バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」



バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全6曲)

ジャン=ジャック・カントロフによるバッハの無伴奏ソナタとパルティータの録音。
知り合いのヴァイオリニストがお気に入りのカントロフ。カントロフというと上田晴子さんとデュオのイメージが強く、自分も実演はデュオでしか聴いた事がなかったのですが、あらためてソロの演奏を聴いてみると、急かさず丁寧な美音を聴かせてくれて気に入っています。今時のソリストはもう弾けて当たり前で、あとはどれだけ個性を出せるかという感じなんでしょうが、バッハのような音楽は作為的なものが見えてしまうと、何故かつまらなくなってしまう点で本当に難しいんだろうなと思います。

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ヴェンゲーロフ ヴァイオリン・リサイタル


2014.06.07 サントリー・ホール

ヴェンゲーロフ・フェスティバル 2014
「ヴァンゲーロフ・ヴァイオリン・リサイタル」

ヴァイオリン: マキシム・ヴェンゲーロフ
ピアノ: イタマール・ゴラン

[曲目]
エルガー:ヴァイオリン・ソナタ
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番
ブラームス:スケルツォ
ブラームス:ハンガリー舞曲 第2番
ドヴォルザーク(クライスラー編):スラヴ舞曲 第2番
ヴィエニャフスキ:レゲンデ(伝説曲)
クライスラー:美しきロスマリン
クライスラー:愛の喜び
パガニーニ:24の奇想曲より第24番
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番「バラード」
フォーレ:夢のあとに
サン=サーンス(イザイ編):ワルツ形式の練習曲
(アンコール)
マスネ:タイスの瞑想曲
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
===


去年に引き続いて、今年もヴェンゲーロフの演奏を聴きにいってきました。
今回の相方はイタマール・ゴラン、色々なソリストと共演しているピアニストで、結構お気に入りのピアニストです。

前半がエルガー・プロコフィエフという渋めのソナタ。後半がアンコールピースになりやすい小品で構成されてました。後半になると1曲ごとに、ヴェンゲーロフ自身が解説してくれるという企画。エルマンやラフマニノフの話が出てきたり、なかなか興味深いものでした。

エルガー、プロコともに初めて聴いたのですが、どちらも聴きやすい曲でしたし、特にプロコフィエフのほうが気に入りました。プロコフィエフはヴァイオリン協奏曲と通じると感じる箇所が幾つかありましたね。後半の小品は、各曲それぞれ違う技術・表現力が求められるのを、上手く切り替えていてさすが手の内にあるなと感じさせられました。もちろんヴェンゲーロフとはいえ、細かいところで粗があるところも若干ありましたが、音楽は淀まず流れているので、説得力がある演奏だと感じました。

アンコールは去年と一緒でしたが、フォーレの「夢のあとに」がサン・サーンスより前に演奏されました。残り2曲は通常どおりのアンコールで、しっとりと「タイスの瞑想曲」で美音を堪能させて、「ハンガリー舞曲」で派手に締めるという感じですね。「タイスの瞑想曲」の演奏は去年も感銘受けましたが、今年も素晴らしい演奏でした。

ヴェンゲーロフ・フェスティバル「リサイタル」


2013.06.12

ヴェンゲーロフ・フェスティバル at サントリー・ホール
「リサイタル」


ヴァイオリン:マキシム・ヴェンゲーロフ
ピアノ:ヴァグ・パピアン

[ 曲目 ]
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番
フランク:ヴァイオリンソナタ
サン=サーンス:ハバネラ
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
(アンコール)
フォーレ:愛の夢
ブラームス:ハンガリアンダンス5番
マスネ:タイスの瞑想曲


ヴェンゲーロフ・フェスティバル2日目、本命のリサイタルです。
いやぁ、ヴェンゲーロフ本当に凄かった。協奏曲から1日空いただけ(※)の別プログラムで、とても素晴らしい演奏を披露してれました。特に後半のフランスものが良く、サン=サーンスお見事でした。フランクなどピアノとのアンサンブルという点では、若干勿体無い感じのところもありましたが、もう飛んでくる音が艶があって素晴らしいし、表情豊か。リズムが変に揺れても、音程外そうとも、そこの後ろには歌や喋りがある感じで、妙に説得力あるんですね。興味深い演奏でした。

フランクのソナタは、今度チェロで習う予定ですので(そのまま応用はできないにしても)とても参考になりました。アンコールも3曲やってくれて、最後のマスネは本当に美しくて感動しましたね。次の来日の際もまた是非聴きたいヴァイオリニストです。


(※)なんと前日には兵庫でリサイタルがあったそうで…。移動を考えても、全くさらう時間が取れなかっただろうに。全曲暗譜でしたし、脅威のパフォーマンス。神!



theme : クラシック
genre : 音楽

ヴェンゲーロフ・フェスティバル「ベートーヴェン&ブラームス」


2013.06.10

ヴェンゲーロフ・フェスティバル2013 at オーチャードホール
「ベートーヴェン&ブラームス・プログラム」

ヴァイオリン:マキシム・ヴェンゲーロフ
チェロ:宮田大
ピアノ:清水和音

指揮:広上淳一
管弦楽:東京フィルハーモニー管弦楽団

[曲目]
ブラームス:大学祝典序曲
ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
(アンコール)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番「サラバンド」



復活した生ヴェンゲーロフの演奏会へ。
当初はオールブラームスプログラムとして、ベートーヴェンではなくブラームスの二重協奏曲を演奏する予定だったのですが、ヴェンゲーロフの希望でベートーヴェンに変わったようです。清水和音さんと一緒に演奏したかったのかな?チェロは本当に久しぶりに聴きますが、若手チェリストの期待の星、宮田大くん。ヴェンゲーロフだけでなく、宮田くんの演奏もとても楽しみでした。


何年かヴァイオリンから離れた時期があったとはいえ、ヴェンゲーロフはさすがの貫禄でした。若干崩れたりしたところもありますが、それでも堂々としていましたし、音に説得力があるというか、天性のソリストーという感じでしたね。ブラームスのカデンツァや3楽章のラストあたりなどは圧巻の演奏でした。おそらくヴェンゲーロフフェスティバル3日別々の曲を弾いたりしなければ、もっと凄い演奏が聴けるんだろうなと感じましたね。贅沢言ってはいけませんが。アンコールのサラバンドが一番素晴らしくて、本当に艶があって綺麗でした。

宮田大くんも昔はなんか上手くても大人しい印象でしたが、以前に比べてかなり貫禄がでてきた感じでした。ベートーヴェンだとチェロが先導するので、プレッシャーも大きかったと思うのですが、物怖じせずヴェンゲーロフと見事に合わせてましたし。2楽章みたいに繊細な部分の演奏はやっぱり彼ならではという感じで良かったですね。でも、協奏曲よりは、やっぱりリサイタルを聴きたいと思いました。


次は、ヴェンゲーロフのリサイタルを聴きに行く予定です。アンコールの演奏を聴いて、期待できそうだと感じました。







theme : クラシック
genre : 音楽

クリスティアン・テツラフ・児玉桃 リサイタル


2012.0530 トッパンホール

クリスティアン・テツラフ 児玉桃 リサイタル

[曲目]
=========================
シマノフスキ:神話
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番
パガニーニ:24の奇想曲より 16番, 6番, 15番, 1番
クルターク:サイン、ゲーム、メッセージより
       J.Sっバッハへのオマージュ
       タマージュ・ブルムの思い出に
       Vivo
       カレンツァの舞曲
       哀しみ
       Zank-Chromatisch(不協的半音階)
エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第2番
(アンコール)
ドヴォルザーク:ソナチネ 4楽章、2楽章
=========================

丁度、約1年ぶりぐらいでしょうか。
ドイツのヴァイオリニスト、テツラフのリサイタルにいってまいりました。今回はピアニスト児玉桃さんとの共演でした。チケットも完売だったようで流石ですね。前回はバッハが曲目に入ってましたが、今回の曲目は近現代曲で固めたようなプログラムで、音楽性はもちろん、超絶技巧まで要求される演奏難度の高い曲ばかり。クルタークや、エネスクの曲は初めて聴く機会となりました。


シマノフスキの「神話」は、ピアノの和音や動きがどこか神秘的な雰囲気を作っている中、激烈だったり怪しげなヴァイオリンのメロディが印象的な音楽。テツラフははじめから気迫充分。駒の真上ぐらいのところをばりばり弾いたり、静かなところでは指板のかなり上のほうを弾いたりと、表情も多彩でした。

イザイはさすがにお得意のレパートリーなのか、難しい曲ながらも、余裕を持って弾いているような感じがしました。重音も迫力があるだけでなく綺麗な音でしたし、全体的に密度のある音で弾いていて、去年よりもノっていて自然な勢いを受けました。

パガニーニのカプリス、今回は4曲のみの演奏でしたが、最初の16番や、最後の1番など速い速い。去年もそうでしたが、早めのテンポの曲を限界に挑戦するような速さで弾きますね。ちょっと粗い感じは否めませんでしたが、曲風がそういう超絶技巧の誇示を目的している面もあるので、その粗さも好ましく感じられました。

クルタークは初聴。各曲ともにかなり短く、リズムや曲の終わり方などがなかなか面白い感じの曲群でした。バッハへのオマージュなど、どの辺がバッハへのオマージュなのか音感ナッシングの私にはさっぱりでしたが。

エネスクのソナタ2番も初めて聴きましたが、こちらは大変聴きやすく、変化に富んだ名曲。あれほど緻密で整った曲を18歳の時に書いたというから驚きです。さすがは天才ヴァイオリニスト、作曲もフォーレに習ったようですね。演奏も熱演で、最後もピアノと一緒に盛り上がりお見事でした。

アンコールは、また一気に雰囲気変わって、耳にすぐに馴染む民族的?旋律が印象的なドヴォルザークのソナチネ。楽しい4楽章と、美しい2楽章を演奏してくれました。それまでの華やかな技巧が強調される曲とは異なり、旋律の歌わせ方が特に重要な曲ですが、2楽章など指板の上のほうで、弓の毛もほとんど触れさせない感じで、どこかため息をつくかのような音を聴かせてくれました。


テツラフは全体的に去年よりも良い出来だったように思いますし、鬼気迫るような気迫や音も空回りしない感じで大変楽しめました。また演奏を聴きたい音楽家です。ヴァイオリンのソリストはやはり表現力が凄いですね・・・。


theme : クラシック
genre : 音楽

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ふじいよ

Author:ふじいよ
ソフトウェアエンジニア・ITコンサルタント・個人投資家・資産運用アドバイザー・チェリスト


音楽が主な趣味で、楽器はチェロとピアノを弾きます。ジャンルは主にクラシックで、チェロはオーケストラなどでよく弾いてます。他に登山(百名山巡り)・美術館・スパ温泉巡り・ヨガなどが近年のマイブーム。いろいろ手広くやってる自由人です。


専門はIT屋さんですが、長年やっている投資(資産運用)のほうも順調で、7年連続でトータルでマイナスになったことはありません。

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