ロストロポーヴィチのドヴォルザークチェロ協奏曲(ライブ)


2013.09.14


先月末のイッサーリスの演奏の影響を受けて、最近少しずつドヴォルザークのチェロ協奏曲を練習しているのですが、勉強がてらyoutubeでも色々なチェリストの演奏を聴いてます。つい先日発見してとても衝撃を受けたのが、ロストロポーヴィチのライブ盤。1968年、チェコ事件でソ連がチェコスロヴァキアに進行した次の日にイギリスで行われた演奏会の録音らしいのですが、当日はホールの周りもデモ隊がいたとかで、演奏前にヤジが飛ぶような、めったにない緊張感の漂う歴史的ライブ録音。この出来事については「ロストロポーヴィチ伝」という本にも少しだけ記載がありました。

演奏に関しては、現代の演奏家の演奏に比べると、少し荒いとか、速すぎるとか色々感じるところはあるものの、全体を通して心の底から音を出しているような印象を受ける熱演で、とても惹きつけられました。3楽章が終わっての凄いブラヴォーと拍手には、観客側も思想信条なんか超えて、言葉に尽くせない大きな感動を味わったんだなと思わされるものでした。録音ですらこれだけ心を動かされるのですから、生演奏だともっと凄い衝撃を受けたことでしょうね。

ロストロポーヴィチは沢山ドヴォコンの録音を出していますが、ロストロポーヴィチファンなら、この演奏は必聴なのではないかと思いました。ちなみに指揮者はスヴェトラーノフ、オケはソヴィエト国立交響楽団。




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theme : YouTube Music Video
genre : 音楽

クリスティアン・ツィメルマン:ショパン・ピアノ協奏曲


今年、ショパンの故国ポーランドのピアニスト ツィメルマンの演奏を聴く予定にしているのですが、予習がてら購入したショパンのピアノ協奏曲の録音が大当たりで、最近聴いた幾つかのCDの中では一番に感動したのでご紹介いたします。ソロもゆったりと響きを大事にする演奏でもちろん申し分なく素晴らしいんですが、オケの表現が特に素晴らしくソロとの一体感といい、これこそが「協奏曲」だと認識させられました。オケはポーランド祝祭管弦楽団だそうです。まさに偉大なるショパンへの愛を感じる録音!

ショパン:ピアノ協奏曲第1番・第2番ショパン:ピアノ協奏曲第1番・第2番
(2009/04/29)
ツィマーマン(クリスティアン)

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私がいくら駄文を重ねたところで、この音楽の途方もない素晴らしさは伝わらないことはわかりきっています。ということで、youtubeにアップロードされている音源を以下にご紹介いたします。ツィメルマンとポーランド祝祭管弦楽団に敬意を評する方は、是非CDをご購入してより良い音環境で堪能されることをお勧めいたします。

ショパン:ピアノ協奏曲1番-1楽章(1/3)


1楽章(2/3)


1楽章(3/3)


2楽章(1/2)


2楽章(2/2)


3楽章




自分も近いうちにピアノ協奏曲をオケの一員として演奏する機会があります。ソリストの表現を大切にして、しかし、ただの裏方にはならないように注意して弾きたいと思わされました。





グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲

ということで、ショスタコーヴィチの証言に影響されて、
グラズノフのヴァイオリン協奏曲を聴いてみました。
さすが「ロシアのブラームス」と言われるだけあって、
非常に聴きやすく、古き良き?時代の匂いも感じさせるお洒落な楽曲です。
楽章間を中断せずに演奏するのが大きな特徴でしょうか。

とりあえず現在は、ハイフェッツ盤とツィンマーマン盤で聴いています。
演奏自体はやはりツィンマーマンのほうが好きですね。
ただ、ハイフェッツ盤のほうが録音のせいか、ちょうどいい感じに古さを感じさせるなので、
グラズノフの楽曲の雰囲気に合っていると感じます。

全体的に聴きどころも多く、飽きさせないのですが、
やっぱり特段美しいAndante sostenutoが好きです。
Cadenzaもなかなかカッコイイです。

ところで、ハイフェッツ盤は色々な演奏がたくさん入っていてお徳な感じですが、
残念だったのは評価の高いヴァイオリン協奏曲1番ではなく、スコットランド幻想曲のほうが入っていたこと。
スコットランド幻想曲はもちろん素晴らしい名曲なので、
曲自体に文句はありませんが、ハイフェッツよりアッカルドの演奏のほうが好きでした。

ドヴォルザーク:「チェロ協奏曲」

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

今回紹介するのはチェロ協奏曲の中でも最高クラスの名曲、ドヴォルザークのチェロ協奏曲。

チェロの華やかな技巧を効果的に散りばめ、全ての楽章が美しい旋律で溢れ、オケとソリストとのバランスも非常に良いという奇跡的な曲。この1曲だけでも、ドヴォルザークの名が後世に残ってしかるべきだと思わせてくれるほどです。追悼の意味を込めて、ロストロポーヴィチの演奏を久しぶりに聴いてみました。
小澤さんが指揮し、ボストン交響楽団と一緒に演奏した快演です。


誰よりもぶっとい音と、難曲をものともしない技巧、ダイナミクスレンジの広い堂々とした表現が魅力のロストロポーヴィチ。しかし、真価は静かなところでの優しい音色と、弾くだけでも困難な部分での繊細で自在な表現でしょう。

ドヴォルザークの曲の中でも屈指の名曲であり、目を魅きつけるような超絶技巧よりも、楽曲中のあらゆる部分での歌心が試されるこの曲において、ロストロポーヴィチはどんな難しいところでも揺ぎ無く朗々と歌ってくれています。特に哀愁を感じさせる部分やため息をついているような部分での演奏は見事。といっても、息絶えそうなか弱い、苦しそうな音色ではなく、堂々とした音色なのです。

私が一番良い演奏だと思うのが3楽章です。
ちょっと重い感じは否めないですが、静かでゆったりしたところの表現が特に素晴らしいと感じます。
2楽章の最後も感涙ものですが、3楽章の最後へ向けての息の長ーい部分は神がかっていますね・・・。
最後のピチカートと奏でるファーシーシーの部分、爽やかさすら感じて気分良く聴き終えることができます。
好き嫌い分かれそうですが、是非聴いていただきたい演奏です。

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とにかくパワー溢れるドヴォルザークを聴きたい場合は、デュプレ盤を聴いてみるといいかもしれません。
命を削って弾いているように感じるほど恐ろしい演奏です。
ちなみに1回聴くとおなか一杯になるので当分聞かなくていい感じです。
おそらく今時のチェリストからの演奏の評価は高くないでしょう。
でも、こんな演奏を誰ができるでしょうか。ドヴォコンを聴く上で避けては通れない演奏だと思います。
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プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番


さて、最近の朝のテーマです。プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番。
F.P.ツィンマーマン&マゼール、ベルリンフィルの組み合わせで聴いています。ツィンマーマンは今年来日してベートーヴェンの協奏曲を弾きます。変な用事が入らなければ聴きに行く予定です。凄く楽しみ。

この演奏は1987年と大分若い頃の録音。ツィンマーマンの演奏はシベリウスの録音ほど神業っぷりは感じませんでしたが、とんでもなく難しげなところを苦もなく弾いている感じでやはり素晴らしいヴァイオリニストだと感じます。惜しげもなく技巧を披露する部分も凄さを感じられていいんですが、やはり静かなところの弾き方が好きです。

プロコのヴァイオリン協奏曲の1番はこれでもかという名曲で、旋律の異常な美しさとプロコらしい少し毒の効いたような表現がいいスパイスになっています。特に一楽章のクライマックス、弦の囁くようなトレモロとハープの音の中、フルートの寂しげな旋律とともに、ソロヴァイオリンがやたら高い音で淡々とへんてこな音列を弾く場面の美しさ、神々しさといったらありません。この世の終わりというのか、彼岸というのか、現実感のない不思議な音楽です。
三楽章もちょっと怪しげな雰囲気を伴った非常に美しい曲。ヴァイオリンのメロディを堪能できます。三楽章のラストにかけての木管の呼応しながら儚く散っていくような上昇系と、ソロのトリルが作り出す情景も感動的ですが、そこに移行する寸前のヴァイオリンソロの激情の音列も非常に聴き応えあります。暗いドロドロしたうねりの先に到達したところは天国でしたというような、涼やかな終わり方も素敵です。
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ふじいよ

Author:ふじいよ
ソフトウェアエンジニア・ITコンサルタント・個人投資家・資産運用アドバイザー・チェリスト


音楽が主な趣味で、楽器はチェロとピアノを弾きます。ジャンルは主にクラシックで、チェロはオーケストラなどでよく弾いてます。他に登山(百名山巡り)・美術館・スパ温泉巡り・ヨガなどが近年のマイブーム。いろいろ手広くやってる自由人です。


専門はIT屋さんですが、長年やっている投資(資産運用)のほうも順調で、7年連続でトータルでマイナスになったことはありません。

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